バリュー平均法とは?

積立投資と言えば、ドルコスト平均法が有名ですが、ここにきて買いだけではなく売却も行う最強の積立投資「バリュー平均法」が注目を集めつつあります。

 

私はこの投資法に関しては全く知りませんでしたが、バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現ブラックロック・グローバル・インベスターズ)の日本法人の代表取締役社長を務めていた岡本和久氏の著書が発売された後、インデックス投資家の間でちょっとした話題となっています。

 

 

 

 

バリュー平均法を簡単に説明すると、バリュー平均法は1991年にアメリカで考案された積立投資の手法でドルコスト平均法のように毎月同じ金額を投資するのではなく、マーケットの上下に合わせて買付け額を変動させて積み立てを行います。

 

さらに特徴的なのが「バリュー経路」というあらかじめ決められた金額を超えた場合には売却を行うことがあるということです。

 

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バリュー平均法の積立て例

ここでは、バリュー平均法の積立て例を紹介したいと思います。

 

  3月 6月 9月
基準価格 10,000円 12,500円 8,000円
バリュー経路 200,000円 400,000円 600,000円
投資額 200,000円 150,000円 344,000円
累計投資額 200,000円 350,000円 694,000円
買付け口数 20口 12口 43口
累計買付け口数 20口 32口 75口

 

 

バリュー経路の計算式

(バリュー経路 − (現在の保有工数 × 現在の価格)) ÷ 現在の価格 = 買付口数

 

 

基本的には、「バリュー経路」と呼ばれる時価で評価した積立ての目標累計金額を基準にして売買を決定します。

 

目標金額に達していなければ「買い」、目標金額をオーバーしていれば「売り」ということになります。

 

バリュー平均法はドルコスト平均法よりも優秀!

バリュー平均法は、「上げ相場」「下げ相場」「横ばい」のいろいろなパターンにおいて、横ばいの一部のパターンを除くほとんんどの場合でドルコスト平均法よりも安いコストで買付けができることが確認されています。

 

つまり、個人投資家がインデックスファンドなどの積み立てを行う場合、バリュー平均法を選択しない理由がないということです。

 

多少の計算は必要になってきますが、慣れてくればそれほど難しいものではありません。また毎月行う必要はなく、四半期ごとに行うのが一番効率がよくなっています。

 

バリュー平均法が最も有効利用できるのは確定拠出年金ということもあり、私も2015年度からドルコスト平均法からバリュー平均法に切り替えて積立てを行っています。

 

興味がある人はバリュー平均法をチェックしてみてはいかがでしょうか。言わずもがな、投資を行う際には自己責任でお願いします。

 

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