日本の財政状況

日本の財政状況はかなり深刻だとよく聞きますが、いったいどの程度かご存知でしょうか?

 

平成23年の財政状況は以下の通りになっています。

 

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平成23年度財政状況

項目 単位(兆円)
税収+税外収入 48.1
国債費 21.5
一般歳出 54.1
地方交付税等 16.8
公債金収入(借金) 44.3
公債金残高 668

 

危機的状況なのはわかりますが、単位が大きすぎていまいち現実味がありませんね。では、日本の財政状況を一般家庭に置き換えてみましょう。

 

 

 

平成23年度財政状況(一般家庭:1ヶ月分の家計)

項目 単位(万円)
月収(ボーナス込み) 40
ローン元利払 18
家計費 45
田舎への仕送り 14
毎月の赤字 37
ローン残高 6,661

 

月収40万円に対して、支出(ローン元利払+家計費+田舎への仕送り)が77万円にもなります。

 

つまり、ローン残高6,661万円に加えて、毎月37万円の借金が増加し続けています。これが今の日本の財政状況なのです・・・。

 

危機的状況というよりは、すでに崩壊レベルになっています。一般家庭であれば、借金を返済することは不可能なレベルで、自己破産コースですね。

日本が財政破綻しない2つの理由

ただ、日本が財政破綻しないのにはいくつか理由があるようです。

 

対外黒字国である

2010年3月時点での日本の外貨準備高は1兆427億ドル。中国についで、日本の外貨準備高は世界2位となっています。つまり、他国に対して借金がありません。

 

 

日本の個人金融資産が1400兆円ある

多くの銀行は預金を利用して国債を購入しています。すなわち、私たちは銀行預金などを通して間接的に国債を購入していることになります。個人資産のかなりの部分が国債を買い支えているという現状があります。

今後の日本政府の対応策は?

今後、日本政府の対応としては「増税などで収入を増やす」「小さな政府で支出を減らす」などの対策をとるものと思われます。

 

最近では、増税路線が鮮明になってきているようですが・・・・。

 

 

しかし、まともにやって返済できる額ではないことはデータを見てもあきらかです。どうしてここまで放置していたのか不思議なくらいです。

 

このような状況から、日本政府は奥の手を出してくるかもしれません。

 

紙幣をガンガン印刷して借金を返済する。いわゆるスーパーインフレを起こすかもしれないということです。

 

紙幣を大量に発行することにより、お金の価値を低下させます。お金の価値が下がれば借金の額が下がることになります。

 

ただ、これで「めでたし♪めでたし♪」という訳にはいきません。

 

 

スーパーインフレで得するのは借金をしている人のみです

 

「毎月コツコツ貯金をして必死の思い出1000万円貯めました。しかしある日突然、スーパーインフレ発生!何もしていなにのに1000万円は30万円の価値しかなくなってしまいました。」なんて事が起こる可能性もあるのです。

 

絶対起こるとは言えませんが、絶対に起こらないとも言いきれません。

 

 

過去の歴史を振り返ってみると、日本政府は「明治維新の時」と「第二次世界大戦の後」に借金を踏み倒したという事実があります。

 

2度あることは3度ある。3回めの踏み倒しも絵空事ではないのかもしれません。

私達ができる資産防衛策は?

万が一起こった場合のリスクヘッジとして日本円以外の資産を持つこと、できれば海外に口座を持つことが有効な防衛手段になるということを覚えておいたほうが良いかもしれません。

 

いきなり海外に口座を持つことに抵抗があるという人は、円資産の一部を海外ファンドFXなどで運用するという手もあります。

 

いずれにせよ、私達国民は日本の財政状況について、厳しい目で監視をしていく必要がありそうです。

 

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