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 外貨預金


 
 銀行で外貨預金を勧められた方は多いのではないでしょうか?
 私も勧められた一人です。

 「円で預金するよりも、金利が高くお得ですよ。」「いま流行ですよ。」と言われた記憶が
 あります。


 
「先進国の中で日本より低金利の国を探すのは難しいのでは?」と心の中でツッコミを
 入れつつ丁寧にお断りしました。
 外貨預金はかなりの
ボッタクリ商品ですからね。
 詳しい話は後ほど説明します。


 
そもそも外貨預金とはどのようものでしょうか。
 外貨預金は円を外貨に替えて預け入れる預金のことです。
 私たちが普段使い慣れている円建て預金と同様に、「普通預金」「定期預金」「当座預金」
 などがあります。
 利息の他に、為替レートが預け入れた時よりも円安になれば、その分の為替差益が得ら
 れます。逆に為替レートが預け入れた時よりも円高になれば、マイナスになります。



 
実際に外貨預金の金利はどの程度あるのでしょうか?
 某有名銀行さんの金利を見てみましょう。


 
外貨普通預金金利
米ドル 0.25%
ユーロ 0.15%
英ポンド 0.5%
スイスフラン 0.01%
オーストラリアドル 0.5%
ニュージーランドドル 0.5%

(2005.8月現在)



外貨定期預金金利
1カ月 6カ月 1年
米ドル 1.89% 2.28% 2.4%
ユーロ 0.31% 0.34% 0.37%
英ポンド 2.61% 2.61% 2.61%
スイスフラン 0.26% 0.35% 0.39%
オーストラリア 3.64% 3.69% 3.71%
ニュージーランド 4.98% 5.04% 5.05%

(2005.8月現在)




 ちなみ円の金利はどうでしょうか。

 
円普通預金金利
0.001%

(2005.8月現在)




円定期預金金利
1カ月 6カ月 1年
0.02% 0.02% 0.03%

(2005.8月現在)




 なるほど。確かに円に比べると金利が高く魅力的に見えますよね〜。
 では実際に外貨定期預金に100万円を預けた場合、どの程度の利益がでるのか計算
 してみましょう♪


前提条件
通貨 米ドル
開始為替レート 1米ドル = 110円
金利 2.4%
期間 1年定期
TTSとTTBの差 2円
金額 100万円

 TTSとはTelegraphic Transfer Selling rateの略で、対顧客電信売相場を意味しています。
 つまり、銀行が顧客に対して外貨を売る(円を外貨に交換する)時に用いられる為替レート
 です。

 TTBとはTelegraphic Transfer Buying rateの略で、対顧客電信買相場のことです。
 つまり、銀行が顧客に対して外貨を買い取る(外貨を円に交換する)時に用いられる為替
 レートです。

 TTSとTTBの差が2円となっているので
 TTSは1米ドル = 111円
 TTBは1米ドル = 109円
 となります。



 我々は銀行から


  
1米ドル = 111円(110円+手数料1円)


 
で購入することになります。


1年後、為替レートに変動がなかった場合
開始為替レート 110円   1年後の為替レート 110円
米ドル購入
 1,000,000 ÷ 111(TTS) = 9,009.00ドル


1年後の預金金額
 9,009.00 × 1.024 = 9,225.216ドル


定期解約
 9,225.216 × 109(TTB) = 1,005,548.544円


利回り
 1,005,548.544 − 1,000,000 = 5,548.544円  
←これだけ?
 5,548.544 / 1,000,000 = 0.00554

 0.00554 × 100 = 0.55485%   ←あれれ?金利は2.4%だったのに!


 我々は銀行に

  
1米ドル = 109円(110円−手数料1円)


 
で売却することになります。





1年後、為替レートが110円 → 111円になった場合
開始為替レート 110円   1年後の為替レート 111円
米ドル購入
 1,000,000 ÷ 111(TTS) = 9,009.00ドル


1年後の預金金額
 9,009.00 × 1.024 = 9,225.216ドル


定期解約
 9,225.216 × 110(TTB) = 1,014,773.76円


利回り
 1,014,773.76 − 1,000,000 = 14,773.76円
 14,773.76 / 1,000,000 = 0.01477
 0.01477 × 100 = 1.477%


 

 我々は銀行に

  
1米ドル = 110円(111円−手数料1円)


 で売却することになります。






1年後、為替レートが110円 → 109円になった場合
開始為替レート 110円   1年後の為替レート 109円
米ドル購入
 1,000,000 ÷ 111(TTS) = 9,009.00ドル


1年後の預金金額
 9,009.00 × 1.024 = 9,225.216ドル


定期解約
 9,225.216 × 108(TTB) = 996,323.328円

利回り
 996,323.328 − 1,000,000 = −3,676.672円
 −3,676.672 / 1,000,000 = −0.00367
 −0.00367 × 100 = −0.367% 


 

 我々は銀行に

  
1米ドル = 108円(109円−手数料1円)


 
で売却することになります。






 予定していた金利とはすいぶんかけ離れていたのではないでしょうか?
 なんといっても銀行の手数料が高い!
この一言につきると思います。
 
日本の銀行は世界一手数料が高いが、サービスは最低といわれてしまう理由がわかる
 気がします。

 
 
 銀行では「うちは手数料が高いですからやめておいたほうが良いですよ」なんてことは教え
 てくれません。当たり前です。高くても売れれば問題ないわけですからね。

 私たちが賢くなっていかなければなりませんね♪







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